ひとり暮らしドルオタ女が中古マンション買ってリノベするまで#5
今回はいよいよ、業者決定の話をしようと思う。
昨年末に4社巡った、中古マンション購入+リノベーションのワンストップサービスを請け負う業者のうち、私が最終的に選んだのは「リノベる。」である。
最初にドアを叩いた会社に決めた。
理由は大きく5つある。
1.資料と説明のわかりやすさ
まず私個人の傾向として、事前に資料などをしっかり準備しておいてくれると非常に安心するタイプである。
「リノベる。」は個別セミナーに申し込んだ段階からかなり詳細なヒアリングが始まり、私のニーズを汲んだうえで、当日わかりやすい説明をしてくれた。
おかげで一気にリノベーションに対する敷居が下がった感覚があった。
巡った会社の中にはパンフレットやリーフレット、チラシが山ほど用意されているところもあったが、少なくとも私の場合、それだとかえって煩雑で欲しい情報がどこにあるのかぱっとわからず混乱してしまう。「リノベる。」はその点も、パンフレット1冊+αで必要十分な情報がまとまっており、ちょうどよかった。
2.効率の良い進行
「リノベる。」の特徴のひとつに、自社開発のアプリで担当者と常時連絡を取り合えるという点がある。LINEのようなものである。それを使って質問したり、資料をやり取りしたりといったことが昼夜問わずできる。(もちろん返答があるのは相手方の営業時間中だが。)
また、施工例から好きなテイストを選んで、素材をカスタマイズし、デザイン画のようなものを作ることができるシステムがある。それを使ってデザイナーさんに好みなどを伝えて、打ち合わせを効率よく進めることができる。
実際自分でデザインをいくつか考えてみると、どの部屋にこだわりたいと思っているのかが見えてくるのだ。何パターン作ってもやっぱりキッチンと風呂はグレードの高いものを選びがちだし、床は別にヘリンボーンじゃなくてもいい。そういう傾向が客観視できるようになってくる。
「リノベる。」は基本的に打ち合わせ回数を4回としている。打ち合わせ回数が無制限の業者もあり、4回で終えられるか不安だった私はその魅力に揺れたが、「リノベる。」の進行を効率化するシステムのほうが自分に合っていると判断した。なにせ最小時間で最大効率をあげろと学生時代から徹底的に刷り込まれているのである。
無制限だとして、その分通わなければならない。もしくはオンライン会議打ち合わせ。どのスタイルが自分に合うか考えて選ぶのは、家づくりが楽しい経験になるかどうかの重要ポイントだと思う。
3.物件探しのエージェント制
中古マンション購入+リノベーションのワンストップサービスを扱う業者は多くが「自社仲介」スタイルである。つまり、不動産の仲介をして、買ってもらった物件に対して自社でリノベーションも請け負う。
「リノベる。」は同じ業界の中でも唯一「他社仲介」スタイルをとっている会社である。自社で不動産仲介を行わないが、自分の希望する条件や、リノベーションをするのに適切な物件を探して中立的な立場で紹介してくれるのだ。したがって買い主たる私は担当者に条件や理想を洗いざらい話して、あとは基本的に自分で探しに行く必要がない。
自分で探しても、素人にはわからない部分でリノベーションに不向きだったりすることもあり、骨折り損で疲れてしまいかねないことを考えると、魅力的に思えた。
ただし、自社仲介であっても物件探しのエージェント制度自体はオプションとして採用している業者もあったので、「リノベる。」にしかないサービスかと言われれば(買い主的には)微妙だとは思う。他社仲介の詳しいメリット・デメリットについては専門的な話を含むので、気になる方はぜひ「リノベる。」に聞いてみてほしい。
4.豊富な実績
以前にも書いたが、「リノベる。」は全国に広く展開しており実績豊富である。だからこそ、実際の自社の施工事例から「こういうテイストで」と話しやすいし、どれくらいの費用がかかったかも知ることができる。
これも安心感や、効率の良い進行に繋がっていくものだと思う。
また、デザインに決まった傾向がなく、いい意味で「コテコテ」というわけでもないのも気に入った。
5.担当者との相性
ぶっちゃけこれが一番大事かもしれない。
話していると考え方が一致するところが多い一方で、私とは正反対なところもあり、それが担当者とクライアントという関係だからこそうまく組み合うパターンだなあと思う。
年が近くて、話しやすく、私の慎重な性格を考慮してくれ、なんと犬に詳しい(これはかなり運がいい)。
これから長くお世話になるので、うまくやっていきたいなと思う。
以上のことから、今回は「リノベる。」に決めたが、ネックになった点がないわけではない。むしろめちゃくちゃ悩んだ。
例えば金銭面で、自社仲介の場合は不動産仲介からも収益が得られる分、「リノベる。」よりも設計費が安かったりした。
全体のスケジュール感や提示してくる費用感はどの会社もだいたい同じだった。「クライアントの希望に合う家」というゴールや手段が一緒だし、「クライアントの財布(年収)」から算出するため掛けられる費用の限度額も一緒になる。
差がついたり、決め手になるのは、打ち合わせのスタイルと、費用の内訳(どこにいくらかけるのか)、会社・担当者との相性だと思う。
また、会社によっては「得意なデザイン」がある場合もある。デザイナーが多くてどんなテイストにも対応できますという会社もあれば、自然素材に強くてナチュラルなテイストが多いですという会社もあるので、それもポイントになり得ると感じた。
会社選びで失敗するとしんどいので、同じように中古マンションリノベしたい人は何社か巡って決めることを強くお勧めしたい。
ちなみに私は今、物件探し中。つまり担当者からの吉報待ちである。