ひとり暮らしドルヲタ女が中古マンション買ってリノベするまで#7
こんばんは、ろこです(cv.欣也さん)
少し間が空きましたが、今回も引き続きマンション購入+リノベの件について書いていきます。
久々の更新は、住宅ローン借入の流れについて。
私の財力では現金一括でマンションの購入などできるはずもないので住宅ローンを組むのだが、これもまた知らないことだらけだった。
まずやったのは、どこの銀行で借り入れをするのが一番合っているか、マッチングサービスで調べること。
私の場合、利率はもちろんだが、リノベーション工事をしている期間は元金の返済を据え置いてもらえる仕組みが使える金融機関に頼みたいという希望があった。
基本的に決済をしてしまうと直後から返済が始まるのだが、すぐには引っ越せず今住んでいるアパートの家賃を払い続けなければならないので、工事が終わるまで2重払いになってしまう。その期間、利子だけの支払いで、返済を待ってもらえるという仕組みが、あるところにはある。
また、金融機関によっては物件購入費に対してリノベーションの工事費の限度額が設定されているところもあるそうだ。今回は物件の購入費が安く済んでいるので希望のリノベーション工事費が限度額を超えてしまい、ローンの審査が通らない可能性も出てくる。
それらをクリアした金融機関が、ありがたいことに見つかったので、そこに仮審査を申し込んだ。
しばらく待っていると、仮審査結果が出て、次は面談に進んだ。
住宅ローンの借入は、購入した住宅の使途によって利率が変わるらしい。
私の場合は住居用だが、賃貸用だとそれよりも利率が高い。つまり安くお金を貸すために「間違いなく、住むための購入ですよね?」といったことを直接面談で尋ねられるのだ。
念のためかっちりしたジャケットを着て、銀行に出向き、なるべく明るくはきはき話した。就活以来の緊張感である。
その中で、今後の流れや、同時に保険の話をされた。
住宅の購入時には、生命保険などの見直しをすると良いらしい。ローンの借入をすると全員、団体信用保険というものに入る(掛金は金融機関が支払う)ので、仮にローンの返済が終わらないままに死亡したとしても残金については保証され、相続人に支払いが行くことはない。むしろ資産が残るので、死亡保険などの金額を見直したりといったタイミングになり得るのだ。
また、それとは別に、住宅ローンにつけられる特約も説明があった。例えば8大疾病特約。ガンなどの疾病が告知されると、治療の期間について支払いが免除になったり、残金が0になったりする。返済時の利率に何%か足して支払うことで、そういった備えをすることができる。
私はその場では申し込まなかったものの、金融消費貸借契約のときに申し込んで特約をつけてもらった。私が仕事ダメになっても私の代わりに払ってくれる人いないからなぁ。
しかしその際には生命保険同様、告知事項というのがあり、健康診断で引っかかった結果を洗いざらい伝えなければならない。私は地味に引っかかってたあれそれを書くのがちょっと面倒だった。結果的には問題ない範囲なのだが、言わないと後で大問題になりかねないので…。
無事に面談が終わり、いよいよ本審査。
これは正直、書類を出して待つだけだった。けど、やっぱり無事通った時は安心した。
その後、金融消費貸借契約(金消とか、金消契約と呼んだりする)を行った。
これも金融機関に直接赴いていろんな書類を書き、いろんな書類にハンコを押す。
使うのは実印である。それに、印鑑登録証明書も提出する。これまで印鑑証明なんて弟の奨学金の保証人になる時くらいしか使ってこなかったけど、ここにきて初めて自分のために証明書を出した。
帰りに粗品をいただいた。キッチンペーパーが地味にありがたかった。
この金消から数営業日後に、実際にお金を借りることができるようになる。
そして、融資の実行。
物件の売主と買主が顔を揃えて、不動産仲介業者も立ち合い、でかい金が動く。
私はなんとなく、お金が銀行から売主あてに勝手に送金されるのかと思っていたのだが、そうではない。
まず一旦、私の口座にドカンとウン千万が入ってくる。
そこから、指定の口座に送金したり、現金で引き出して手渡したりしながら、お金を動かすのだ。
銀行員に手続きをお願いして、待つ間、マンションの管理費の口座引き落としの書類を書くためにアプリ口座を見ていたら、急にとんでもない額が表示されてめちゃくちゃビビった。さすがに記念のスクショを撮った。
売主に、物件購入費用の残額(頭金を引いた額)と、固定資産税や管理費の精算分を。
不動産仲介業者や銀行に手数料を。
司法書士に登記の手数料を。
それぞれ支払い、晴れて私は、マンションの鍵を手にすることとなった。
鍵には売主さんがかわいいキーホルダーをつけてくださっていた。わざわざ買ったわけではないだろうが、個人的にツボなモチーフだった。
これもいただいていいんですかと聞くと、優しい顔でどこか照れながら頷いてくださった。私は本当に売主さんにも恵まれたなと思う。
ここまでで、物件購入費の決済が終わったのだが、合わせてリノベーションの工事費用も借りている。それについては分割契約を行って、工事が終わった後に、リノベの請求書が出次第、融資の実行をすることになる。
当然、物件は不動産で工事は建設。違う分野ながら、これらの融資を一本化できるのが購入+リノベーションをワンストップでやる上での利点だ。
手にした鍵はリノベーション業者に預けた。
これからあと少し、設計の話を詰めたら、いよいよ工事の着工である。
その設計の話を、次の記事で書いていこうと思う。