ろこのかたこと

たまに役者をやる会社員の日常

ひとり暮らしドルオタ女が中古マンション買ってリノベするまで#4

わくわく個別セミナー巡り(後編)

 

リノベーション会社を2社巡った時点で、どちらも利点はあるなあとぐらぐら揺れていた。その悩みは3社目に行くとさらに深刻化することになる。

 

LOHASstudio

新宿駅は最近改装されて東西の行き来が楽になった。地下鉄を使うことが多い私にしてみれば、西側に行きやすくなるのは本当にありがたい。

しかし肝心の新宿西口に出た後の土地勘がいまだにない。何度行っても地味に迷う。今回もビルとビルの間で右往左往したが、なんとか時間には間に合った。

LOHASstudioは雑誌に載っていた事前の情報からしてもかなり目を引く会社だった。その最大の特徴は、自然素材を生かしたデザイン力だ。名前に違わず、ロハスなライフスタイルの提案を得意としている。新宿西口の事務所も、おしゃれな照明のあたたかな色合いと、木のぬくもりであふれていた。

席へ案内され、アンケートに記入する。さすがに3か所目ともなると慣れたもので、さくさくと希望の条件を埋め終わると、担当者が来て話が始まった。

他社を見てきて疑問に思ったことも含めて、様々な質問に丁寧に答えてくれた。資料をどっさり渡してくれたが、デザイン力に自信がある会社らしく、まるで写真集のような映えまくりのパンフレットが何冊もあって驚いた。ページをめくるだけでときめきが止まらない……!

 

LOHASstudioのまとめと感想は次のとおり(宣伝ではないので正確な情報などはHP等で確認してください)

・自社に不動産部門もリノベ部門も全部あるタイプ。

・仲介手数料の割引があり最大0円になる(ただし全クリのハードルは高い)。

・アフターサービスが手厚い(クリーニングや日常の手伝いまでも網羅したクラブ会員制度がある)。

・自然素材を使ったこだわりのデザインが多い。

デザイナーが外注ではなく自社に在籍していて、かなりの研鑽を積んでいるとのことで、やりたいデザインがある人やこだわり抜きたい人にはぴったりだろうなと感じた。

また、埼玉に本社があることもあり県内での実績多数で、私的条件その1(埼玉での実績があるかどうか)部門ではぶっちぎりなのではと思う。

会員制アフターサービスの手厚さも魅力的だ。よく考えたらキッチンとか水回りはきちんと掃除しないと長持ちしないよなあ、でも全部自分で掃除できる気がしない。賃貸ならまだしも、今後は自分の資産になるのだ。より真剣にならざるを得ない。先日大掃除の時にキッチンのレンジフード掃除をしたらえらい目にあったので、クリーニングサービスは真面目に検討しようと思った。

 

ここまでは雑誌に掲載されていた業者で、最後に訪問した業者は、雑誌掲載はなかったもののwebで検索したら女性向けセミナーが企画されていたので参加してみた。

 

てまひま不動産

板橋・練馬エリアに強い業者で、母体は新築マンションを作っている不動産事業者だという。担当者に言われるまで気づかなかったが、マンションのブランド名を挙げられればピンときた。

てまひま不動産もその名の通りの門構えで、事務所の扉が自動ではなく引き戸だったのが割と衝撃的だった。てまひまの洗礼を受けた気がした。

事務所は全体的に柔らかい白の木材でまとめられた内装だった。床は無垢材で、リノベーションをする際は基本的に無垢を使うそうだ。手入れをしながら長く使うというスタンス。そのためのアフターフォローも丁寧に行っているらしい。

「女性こそ家を持つ時代」と銘打った個別セミナーだったのでどんな話が聞けるかなとわくわくしていたが、それっぽい部分は、私がこれまでの経緯(#1に書いた内容)を話したらそれを全肯定されて終わった。あまり新しい考え方や深い話はなかったのである意味拍子抜けしたが、私の考え方が的外れではないという裏付けになったと言えばそうなのかもしれない。

強いて言えば、単身女性向けの住宅ローンがあることを初めて知った。三大疾病などの保障が充実しているものもあるので保険を見直すタイミングでもあるかも、との話だった。家を買うとそんなところまで話が波及するのかと驚いた。なるほど一大イベント。

 

てまひま不動産のまとめと感想は次のとおり(詳細はHPで略)

・不動産仲介とリノベーション事業を両方やる。

・母体会社の新築マンション建設のノウハウもあり、自然素材と防音設備に強い。

・仲介手数料割引等はないが設計料を取らない。

・ていねいなくらし

ひととおり話が終わった後、近隣のリノベーション済物件を見に行かせてもらえた。そのフットワークの軽さに、地元密着型の良さを感じた。

また、実際に中古マンションの中身がリノベーションできれいになっている状況を見させてもらえたことで、自分が手にしようと思っている資産のイメージがより具体化された気がした。年季の入った箱の扉を開けたらめちゃくちゃキラキラしてるのって想像以上の感動よ。

 

以上4か所の業者巡りを終えて、感じたこととしては、まず目指している地点が同じなのでスケジュールや費用感にさほど差はない。保証期間も私が見た中ではほぼ同じだった。違ってくるのは物件探しのスタンスや、アフターサービス、割引制度、担当者の雰囲気等だろう。

迷いに迷ってしまった私は、ポイントを整理し、5点満点で点数をつけて総合点を比較した。出た結果をもとに、候補に挙がった業者へ再度連絡を取って、疑問を解消し不安要素を取り除いた。

これを書いている時点では、すでに業者を決めている。

お断わりする業者にはできる限り丁寧にメールをした。どちらにもとてもお世話になったので、なかなかに胃が痛い作業だった。

 

残った唯一の課題は、この中古マンション購入+リノベーション計画の件をまだ両親に話していないことだ。

そりゃ反対されても実行はするつもりだが、さすがに家族が大きな買い物をするのは心配もするだろうから、一応話したうえで進めようと考えている。

コロナ渦で帰省を断念してしまったので、なんとかして連絡をとり自然と切り出せないか検討中である。

それさえ済めば、晴れて物件探し開始だ。

新年早々、いいスタートが切れるよう願ってやまない。