ろこのかたこと

たまに役者をやる会社員の日常

ひとり暮らしドルオタ女が中古マンション買ってリノベするまで#9

前回書いた設計打ち合わせの、2回と3回の間に、住宅設備のショールームに行った。

 

住宅設備というのは例えばユニットバスとかトイレ、キッチン、洗面所などのことを指す。

私は主にユニットバスとキッチンが最重要課題で、トイレと洗面所は参考程度に見させてもらった。

 

TOTOLIXIL、クリナップ、パナソニックなどなど、メーカーは様々。全部巡るわけにもいかないので、その中から好みや予算に合いそうなものをあらかじめいくつか選んでおき、設計担当者に予約を取ってもらう。

数日にわたってショールームで見本を見ながら見積もりを依頼した。

ちなみに都内だと新宿界隈に各社のショールームが集中しており、設計さんはショールームマップみたいなものまで持っていた。とりあえず新宿行けば大体全部見られるんじゃないかと思う。

 

実際どこのに決めたのかはボカさせていただいて、(もしかしたらどこかで話すかもしれないけど、)思い出話をつらつらと書いていこうと思う。

 

TOTOは朝イチで行ったところ、案内担当さんたちが10人くらい受付の傍にズラリと立っていて、絵面に圧倒された。

受付で名前を告げると、番号が読み上げられ、私に割り当てられた担当者がハイ!と返事をしてそばに寄って来てくれた。

キッチン、ユニットバス、トイレ、洗面所などを順繰りに見せてもらう。リノベの営業担当もいたので(本来は同行するものではないらしいが、ご自身の勉強も兼ねて来てくれた)写真を撮るのは営業担当に任せた。

トイレの説明の時に「TOTOは陶器の会社ですので」という言葉が出て、そこで初めて知ったのだが、TOTOというのは「東洋陶器」の略なのだそうだ。いま書きながら「衛生陶器」という単語も初めて知った。学び。

キッチンの収納もトータルで揃えるのに憧れがあったのだが、本体抜きのカウンターだけで軽く30万は超えると教わって諦めがついた。

どこもそうだけどあんまり無理な薦めかたをしてこない。私の年収で返せないような借金を負わせようとはしてこないので、話していて安心した。

 

LIXILはめちゃくちゃ丁寧な接客だった。接客の良さだけでも、他と迷った時に贔屓してしまいそうになるくらいだった。

もちろん商品も充実していて、キッチンの見学が楽しかった。私は身長が高めなので、本体の高さも高めのほうが断然作業がしやすいことに、このとき初めて気づいた。世の中キッチンの高さは大抵80cmとかが多いようなのだが、90cmのキッチンに触らせてもらった時の感動がすごかった。10cmの差は侮れない。

また、食洗機の機能も様々で、ノックをすると自動で開いてくれるタイプが面白かった。考えてみれば、お皿がぎっしり詰まった食洗機は絶対に重いので、この仕組みはあると嬉しい。それなりに高価なので今回は見送ったが、10年後の買い替え時には是非検討したいと思っている。(※食洗機については家電メーカーのものがキッチンに埋め込まれるのでLIXILオリジナルというわけではない)

また、これはTOTOもだったが、風呂の床や壁の色を決めるときに、ミニチュアを組み合わせて検討するのがちょっと楽しかった。

 

そしてWOODONE。

これは知人に「木目調キッチンだったら断然可愛いよ」とオススメされて見に行った。

無垢材の住設を取り扱うメーカーなのだが、ショールームがなんか懐かしい雰囲気だった。机と椅子が、小学校の図工室にあるそれなのだ。

実際見てみると、確かにデザイン性が高い。あまりにもおしゃれなので、ドラマや映画のセットにも採用率が高い。(恋ぷにの蓮田家のキッチンもWOODONEのはずだ)

床や家具に木目調を採用しているので、キッチンもぜひ木を取り入れたいとは思っており、プリントよりも本物の無垢材を使っているWOODONEはめちゃくちゃ魅力的だった。天板やパーツもこだわりまくっている。機能的には全然意味ないのにただ単にオシャレっていうだけで謎の形状してる水栓とかある。

機能面でも、無垢とはいえ手入れしやすい加工がしてあるということで、唐突に加工済みの木材の上に醤油を垂らして「拭いてみてください」と言われるパフォーマンスがあった。沁みることなくスッと拭けてしまう驚き。手にほんのり香る醤油。

しかし、高い!

他のメーカーは仕入れ値が結構割り引きされるのにWOODONEはほぼ下がらない!!

あと入れられる食洗機の選択肢が上位モデルしかない。

物は確かに良いので唸ってしまう。

さては私、ここの客層じゃないな…?

薄々勘づきつつも、やっぱり可愛いので見積もりはお願いしてきた。

 

おおよそ1週間程度で各社の見積もりが出揃い、第3回の打ち合わせでどこの設備にするかを選択していった。

ユニットバスの水栓の位置がちょっと変わるだけで金額が変わるので、ディティールも苦しみにのたうち回りながら取捨選択した。

こういったショールーム巡り自体、そんなに機会もないので非常に楽しい経験だった。

 

余談だが、LIXILに行った日はインディーズで出した歌の収録の翌日で、一晩寝ても体力ゲージが0に近くヘロヘロだったので、写真撮っといてくれる営業担当者の存在がめちゃくちゃありがたかった。

 

さて、次は工事着工から先の話へ進んでいく。